NIKON Z 7 + Nikkor-Q Auto 135mm F2.8
プロシュート兄貴のありがたいお言葉
「レンズ買いたい」…そんな言葉は使う必要がねーんだ
『ジョジョの奇妙な冒険 (52) 』 / 荒木飛呂彦 より一部改変
なぜならオレやオレたちの仲間はその言葉を頭の中に思い浮かべた時には!
既にレンズを買っちまってるからだッ!
だから使った事がねェーッ
『レンズ買った』なら使ってもいいッ!
さすがオレ達のプロシュート兄貴だぜ!
レンズ買った
レンズ買った。
つべこべ言わず買った。
レンズが欲しいと思ったその瞬間には既に行動は終わっていた。
もうポチッと。
せっかくなので今日はこれを使っていきます。
というわけで写真たち
紹介が遅れましたが、Nikkor-Q Auto 135mm F2.8 です。
発売はなんと 1965 年。
僕なんてまだ生まれてすらいないです。
とてもそうとは思えないくらいによく写るレンズです。
詳しいことはこちらから。
Nikkor-Q の Q は4枚構成を意味する Quattro に由来する、というようなことが書いてありますが、凸凹凸3枚構成を Triplet と呼ぶことを考えれば、Quadruplet のほうがより正確なのではとも思いましたがそのへんどうなんでしょうね。
あ、でも 例えば凸凸凹を Triplet と呼ばないのであればそういうことでもないのかも。
…あとこれは完全に余談ですが、007 シリーズのベン・ウィショー版 Q は大好きなキャラクターの一人です。
ダニエル・クレイグ版ボンドに振り回される Q は最高にキュート。
135mm っていう焦点距離
僕のなかで 135mm という焦点距離は初めましてさんです。(ズームレンズを除けば。)
望遠レンズってどうしても立体感が紙芝居的になりがちなので苦手なんですよねー。
広角レンズは画角方向にいかに無駄なく配置するかが勝負という感じですが、もしかしたら望遠レンズはそれを奥行き方向に上手にやる勝負なのかも。
ところで 135mm っていうと、正確には望遠というより中望遠に属する焦点距離でしょうか。
普段望遠レンズ使わないのでわからないんですよね。
僕のなかでは「もう焦点距離が三桁越えたら望遠だろ」くらいの認識。
温かさすら感じる柔らかいボケ味。
薄明さんイチオシのレンズ
このレンズ、薄明さん(@_hakumei_)の投稿を見てまんまと乗せられて買ってしまったのですが。
実際自分で使ってみて、写真を見ていた時に思っていた通りの描写でもうたいへんに満足しております。
ボケ味がとくに寄りの描写でとても柔らかく、一方ピント面はシャープながら硬くはなくて、アウトフォーカスにかけてなだらかに繋がっていきます。
「甘くないけど柔らかい」、僕の大好きなタイプのレンズです。
ちなみに中古市場の弾数も豊富で、こだわらなければ数千円で手に入ります。
手持ちの FM3A につけて使うイメージが湧かず、今回はいわゆる AI 改じゃなくていいなと思っていたので、探し始めてすぐに良いものが見つかりました。
この柔らかさたるや。それでいてピント面は決して甘くないし、硬くもないです。
これまで知らなかったのが不思議なくらい。
ファインダーを覗いて「ああ良いな」とストンと心に収まるような、そんな出会い方ができました。
これから末永くどうぞよろしく。