NIKON AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
全国1億3千万人の標準単焦点さえあればご飯何杯でもいけちゃう皆さん、こんにちは!
白ご飯にもレンズにも "フード" がつきものですよね。(全然うまくない)
いまさらレンズ
さて、今回のテーマは「いまさらレンズ」です。
タイトル通りピックアップするのもいまさらなレンズについてあえて話をしていきます。
逆に言えば、いまさらなくらいある程度の期間使い込んだレンズ、ということでもありますね。
レビューなんて高尚なものではなく、ここが好きでこんな写真が撮れますくらいのゆる~いレベル感でやっていきたいと思います。
というわけで第 1 回は、僕の愛してやまない NIKON - AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G です。
(続編があるかはわかりません)
AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G は魔性のレンズ
発売日は 2013 年 10 月 31 日。
もう 8 年以上前に設計されたレンズということになります。
既にニコンのシステムも Z にかなり移行が進んでますし、まさに語るにはいまさらなレンズです。
それでも僕はこのレンズを買ってからもうかれこれ 4 年以上使い続けています。
それはつまり、光学性能が優秀な(と言われている)NIKKOR Z レンズが数多くラインナップされている今になってなお、あえて使い続ける理由があるレンズということです。
最大の特長は何と言ってもボケ描写です。とくに後ボケ。
このレンズとそれ以外で一線を画すのはここです。
なんていうか、光が散らばっていくようなボケ方をします。
そのせいかボケの質感がマットです。
いわゆる "きれいなボケ" って光が均質に広がるイメージなんですけど、58/1.4G はそれとはなんか違う。
ボケの中心に芯を残しつつ、周辺にいくほど散らばっている感じ。
収差をうまく使って光を散らしている感じがします。知らんけど。
でもしっかり芯はあるから、大きくボケても何が写っているかわかる。
ここに光が加わった時がすごい。
光が混じり合って溶けていくような描写になります。
これを一度味わってしまうと、ちょっともう普通のレンズには戻れなくなります。
まさしく魔性の描写。
この傾向は寄れば寄るほど強くなるイメージです。
それと比例してピント面は柔らかくなり、周辺は暴れやすくなります。
そういう時は距離次第ですが 1 ~ 2 段くらい絞ってあげるといい塩梅にコントロールできます。
ただ「おぉ...」となる描写はやはり開放ってことが多いので、とりあえずは f/1.4 で大振りしてみるのがオススメ。
経験的には 1 メートル弱くらいの距離から開放がスイートスポットだと思います。
AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G で撮った写真たち
というわけで、この 4 年間で撮り溜めた写真を並べてみます。
カメラは D5500 ・ D850 ・ Z 7 で撮ったのが入り混じってます。
ちなみに、写真はほぼすべて RAW から編集済みのものです。
階調も調整してあるので、描写のコントラストは撮って出しとは違って見えるはずです。
なので、あくまで「こんな感じの写真が撮れるのか」くらいの気持ちで眺めていただければ幸いです。
(実は当初全部 JPEG にしようかとも思ったのですが、さすがに一から準備してアップロードするのは大変すぎました。)
このレンズがなかったらここまで写真が好きになっていなかったかも
うん、あらためて見返してみてもやっぱり最高です。
はあ...好き。
個人的にはこれがなかったらここまで写真が好きになっていなかったかもしれないレンズです。
これがなかったらニコンじゃなくてもよかったかもしれない。
どんなに NIKKOR Z が端正で再現性の高い描写をしようとも、その先にはこの描写を超える好きはない気がします。知らんけど。
まあでも好き嫌いは結構分かれるレンズだと思います。
この描写の違いが見出せない人にはただの不出来なレンズに見えるでしょうし、違いは理解できても好みではない人には最悪なレンズですらあるかもしれません。
個人的にはこれのもうすこし扱いやすい感じのが NIKKOR Z で出ないかなーなんてずっと思っているのですが、待てど暮らせどその気配はないですね。
というわけで今回はここまで。
それではまた次回!