写真・カメラ・レンズ

28 mm のすゝめ

RICOH GR III. NIKON Z 7, CARL ZEISS Biogon T* 2.8/28.

28mm はお好きですか?
大好きです、カメラマンですから。

28 mm はイイゾ

というわけで、今回は 28 mm の布教活動に勤しんでいこうと思います。

まずはじめに誤解を恐れず言えば、28 mm は写真が上達するレンズです。
はい、大きく出てみました。
まあ色々な考え方があるので個人差は当然あるでしょう(…としっかり言い訳しておく)。

でもそれくらい言いたくなるってもんです。
一家に一台 28 mm のレンズ(あるいはカメラ)があってもいいと僕は思います。
それに見合う見返りは十分に見込めます。

そのあたりついて、年の瀬でせっかくまとまった時間もあることなのですこし長めにしゃべっていきます。

以下 4 枚は GR III です。

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28 mm という画角

35 mm 判換算で f = 28 mm の画角を計算すると、写真長手方向におよそ ± 33 ° になります。
ヒトの視野は最大約 ± 100 ° 、両眼でカバーできる範囲だけでも約 ± 60 ° もあるそうですが、ただ実際のところは周辺視野の情報量って極端に少ないので、おそらく風景を見ている時の視野っておよそ ± 30 ° くらいのものだと思います。
写真でも f = 24 mm くらいからパースペクティブを強く感じ始めますし(たまに誤解している人がいるけどパースと歪みは別物です)、そのあたりが自分の眼と脳で経験したことのない視野(画角)の境界なのでしょう。

結局何が言いたいかというと、28 mm は人が自然に眺めている景色をそのまま切り出してくれるレンズということです。
実際、スマホカメラやインスタントカメラでも近しい画角を標準としていることが多いですよね。

28 mm の画角の特徴について考えてみると、
・広角だがパースはあまり強くない
・注視するでもなくぼーっと眺めるような画角
したがって
・平凡になりやすい、ドラマティックになりにくい
・主題以外の物が入り込みやすい、情報が分散しやすい
という感じだと思います。
要はしっかり考えて撮らないとふわっとして伝わらない写真になりがちということですね。
(このあたりは割と 35 mm にも似たようなところありますね。)

以降、Z 7 + Biogon T* 2.8/28 です。

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28 mm の効能

ここまでの話だけだと、お前本当に布教する気があるのかって感じるかもしれませんが。
でも逆に考えれば上手く扱えるようになると写真を構成する技術が上達するってことでもありますよね。
余計なものは入れない、収めるべきものは収める、切っちゃいけないところは切らない、真っすぐにすべきところは真っすぐにする。
そういう基本的だけど重要な技術が鍛えられるレンズでもあるということです。

さらに個人的に実感している効能として、ほかのレンズに戻った時に撮れる写真が変わるというのがあります。
感覚的には、撮りたいと思ったものを写真に切り取るのではなく、写真の枠に収めることができるようになるって感じです。
現象論的には "引き" でシャッターが切れるようになります。
そうすると、実は "寄り" じゃなくて "引き" にスイートスポットがあるレンズって結構たくさんあるので、これまで以上にレンズのおいしいところを引き出しやすくなります
これこそが僕が 28 mm をお薦めしたい最大の理由です。

つまり、28 mm を制する者はレンズを制すということです。

もしかしたら初めは難しく感じるかもしれません。
ていうか僕は完全にそうでした。(むしろ現在進行形でもある)
けどむしろそういう人にほど恩恵があるということの裏返しでもあると思うので、じっくり腰を据えて使い込んでもらいたいです。

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整理の具合

最後にちょっと 28 mm の話から脱線します。

Less is More ってどこかで聞いたことありますよね。
ドイツ出身の有名な建築家さんの言葉だそうです。
ドイツというのもあるかもしれませんが、写真界隈でもよく聞く言葉です。
カメラの機能を指すこともあれば、写真の構成にも使われることがあります。

じゃあ写真においてどこまで "less" がいいのかなってところは、結構人の好みによるのではとずっと思っています。
感覚的には "less" になるほどわかりやすく圧倒的でドラマティックな写真になるようなイメージがあります。
けど、みんながみんなそういうのが撮りたいわけじゃないと思うんですよね。
少なくとも僕はそうです。

生活のなかで見出す写真にはノイズが大なり小なり含まれていて、でもそのノイズ感こそが良いと感じる源泉だと思います。
フィルム写真に通じるものがあるかもしれません。
かと言ってノイズだらけじゃ伝わりにくいただの記録になってしまうので、その残し方も大事なはずです。
SNS や写真共有サイトを眺めていて感じるのは、そのノイズの残し方の好みにもかなり個人差があるんだなということです。

結局「 28 mm の画角のなかで整理する」の "整理" の具合も人によってどこまでやるか変わってくるのだろうと思います。
そのあたりの考え方も見えてくるという点でも 28 mm は楽しいのです。

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季節も相まって 28mm が楽しくて仕方がない、そんな1週間でした。
こうなってくるとライカでも 28mm 生やしたくなっちゃいますね。
あーでもニコンの 28/1.4 も気になるんだよなーーー。
うー。

雑談

そういえば先日休みを利用して「すずめの戸締り」「THE FIRST SLAM DUNK」「天スラ 紅蓮の絆編」を観てきました。
お察しの通りとくに SLAM DUNK が良かったです。
拗らせてない人には素直にオススメです、映画館で観ましょう。
バスケ経験がある方なら、ひとつひとつの音のサンプリングに対するこだわりとか、プレイヤーの細かなモーションとかだけでもテンションが爆上がりするんじゃないかな。

https://slamdunk-movie.jp/

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nuts2u

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