NIKON Z 8, VOIGTLANDER NOKTON 40mm F1.2 Aspherical (Z-mount).
雨上がりの空を見上げると、かたまりになった雲がいくつも窮屈そうに並んでいて、それがどんどん遠くのほうへ流されていく。何キロメートルも離れているはずの雲が、肉眼で見てもこれだけ速く動いていると感じるのだから、実際は物凄い速度で風に流されているのだろう。そしてだんだんと青空の面積が広がっていき、光が地面を照らす時間も長くなっていく。こういう日に稀に見かける光景がある。まだ僕のまわりは雲の影に隠れて暗いままなのに、すこし離れたところには光に照らされた一画があって、おぼろげながらその境界線が認識できるままゆっくりとそれがこちらに近づいてきて、僕のまわりも太陽に照らされるようになる、というやつ。雲も太陽もあれだけ離れているのに、光がおおよそ直線的にふるまっている様子が見られるというのは、興味深いというよりは何かワクワクしたもの(高揚感)を感じる。いつかそういうのも写真に収められたらいいのだけど。
もうそろそろ9月だというのに、いっこうに暑さが衰える様子がない。夏はデフォルトでコントラスト高いコンディションだから、RAW 現像であまりいじるところないというか、なんだか最近はどんどん何も調整しない方向に行ってる気がする。どうも何をやってもやりすぎな気がして、撮ったままがいいって思うこともしばしば。秋冬になってくるとまた変わってくるだろうけど。はやく来ないかなあ。でも寒いのは苦手だ。(わがまま)