NIKON Z 7 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S
このレンズは3次元の写真が撮れます。
わかる人だけわかればいいと思いますが、わからない人は損をしているなとは思います。
撮影距離によって表情が変わります。寄りの柔らかさたるや。
このレンズにおいて、ピント面とそれ以外を隔てるものは収差ではなく存在感の密度です。
これは3次元の写真です。
これをこう処理できてしまうのかと。こうなってくると逆に下手に使う方が難しいレベル。
この距離感で撮る3次元性は唯一無二。クリックして大きい画面で見てください。
これも3次元。写真が勝手に3次元になります。
だいぶこのレンズにも慣れてきました。
生えてきた直後くらいは、中距離での3次元描写をどう活かすかということばかり考えていたのですが、寄った時には柔らかな描写を併せ持つことがわかってきて、もう最近はどう使っても何を撮ってもすごい絵しか出てきません。
"写真が上手くなったように錯覚する" と忖度なしでプロに言わしめるだけのことはある。
…いや、柔らかすぎませんか? でもこれ意外と知られていないような。それでいてピント面はジャギジャギせず自然に高解像しています。これも拡大推奨です。ボケへの移行が連続的すぎてエッジが立たないので、縮小するとあまり解像してないように見えるのかもしれません。
写真レンズというのは、解像力チャートを撮るための道具ではありません。写真を撮るための道具です。小型・軽量も正義だし、3次元描写も正義です。少なくとも "risky trade" なんて言われる筋合いはないでしょう。
このレンズは、ピント面だけ収差の辻褄を合わせたようなレンズと、コントラスト強調・エッジ強調を駆使して平面を切り出していくようなカメラで作る写真とは、全く別次元にあると言っていいレンズです。本来これだけたくさんの写真があふれかえっていれば、こんな説明いらないはずなんですけどね。
今回はこのへんで。ではでは。