最近うちの子は "電車に乗ること" にハマっているらしい。なので週末はよく電車に乗ること自体を目的にしたお出かけをすることも多い。でもこれ、考えてみるとなかなか恵まれた環境だなと思う。
電車が好きになる気持ちはわかる。僕も小さい頃、子どもという生き物が好きになりがちなものはひととおり通ってきた。でも時代は令和ともなれば、たとえば子どもが好きそうなビデオテープなんて親が買い与える必要なんかなくて、自分でタブレットをタッチ&フリックして好きなものを見つけては勝手にハマっていく。これがデジタル・ネイティブってことなのだろう。
僕はすーぱー田舎出身者なので、仮に画面に映る有名な電車を見てみたいと思ったとしてもなかなか実物を見ることはできなかった。それが東京近郊に住んでいると、大抵のものはちょっと行けば自分の目と耳で見て聞いて体験することができる。これって自分と比べてみるとすごく恵まれてるなーと思う。
まあそれが良いことか悪いことかはまた別の話だけど。でもせっかく自分が興味をもって実際に体験することができる環境が近くにあるのだから、親としてはなるべくなら叶えてあげられるようにしてあげたいなと思うのは自然なことだと思う。
この日は常磐線をお目当てに東京駅まで行って、まずは中央線快速の発着をホームで眺めてから、常磐線に乗って日暮里まで行って帰ってきた。物理的には谷中でおせんべいを買って帰っただけのお出かけだったわけだけど、なにかを感じてそれが少しでも彼のなかに残ってくれたらうれしいなと思う。