以前作った「写真に白枠を付ける Photoshop 用スクリプト」に手を加えて、白枠を色々とカスタムできるようにしてみた。
必要に迫られたわけでも余所からの需要があったわけでもなく、これはもうほとんど趣味として。
コードを書くのは専門どころかまったくの素人だし、例によって Adobe の JavaScript "もどき" の仕様に今回も苦戦した。
まあでも総じて楽しかったから良し。(そうじゃなきゃやってない)
それでまあ、せっかく一通りは形になったことだし、ブログのネタにでもしようってことで、この投稿を書くことにした。
前回からの変更点
変更点は大きく分けて2つ。
1つは指定したフォルダ内の写真ファイルを一括処理して、保存先はサブフォルダにまとめるようにしたこと。
もう1つは、こちらの方が作業ボリュームとしては大きくて、白枠の設定を色々とカスタマイズできるようにしたこと。
新たに GUI をこしらえて、キャプションのテキスト内容、フォント、フォントサイズ、キャプションの位置オフセット、保存時の画像サイズ(リサイズ)、白枠の大きさ、白枠のアスペクト比、黒フチの追加、白枠と黒フチの色変更、を最初に設定できるようにした。
どんなことができるかは字面を追うより見た方が早いかなと思ったので、以下に実際の使用例をいくつか貼ってみた。
使用例
1:1(スクエア)
まずは従来どおりの1:1(スクエア)の白枠。
黒フチ
黒フチを写真と白枠との間に追加できるようにした。(太さと色は変更可)
白枠のアスペクト比変更
白枠のアスペクト比も変えられる。
均等幅の白枠
白枠は比率だけでなく、均等幅にもできるようにした。(アスペクト比の入力値として W = 0 と入力したとき)
白枠の下側にオフセット
あとは白枠の下側に余白を増やす設定も一応作ってはみた。(アスペクト比の入力値として H = 0 と入力したとき)
フォントの変更
フォントもドロップダウンリストから選択できるようにした。サイズも調整可。
背景色の変更
背景色もカラーコードを入力すれば設定可能。
今後追加したいこと
初期設定値が打ち込みになっちゃっているので、そのうち前回設定したパラメータを記憶しておいたり、設定を CSV 出力できるようにしたいなーとか考えてる。ただ自分自身にはあまり需要がないのでモチベーションは低め。
ダウンロードはこちらから
一応、せっかくなので今回もダウンロードできるようにしておきました。
素人の書いたバグだらけのコードなので、色々ご容赦ください。
※注意:ご利用は自己責任でお願いします。
makePhotoFrame ver.1.0.0使い方
① ダウンロードした zip ファイルを展開。
② "makePhotoFrame.jsx" を Photoshop の Scripts フォルダに移動。
僕の環境では、"C:\Program Files\Adobe\Adobe Photoshop 2024\Presets\Scripts" でした。
③ Photoshop を起動。(既に起動していた場合はプログラムを再起動。)
④ "ファイル" > "スクリプト" から "makePhotoFrame.jsx" を選択。
⑤ 一括処理するフォルダを選択。
⑥ 白枠等の設定値を入力して、OK で処理開始。
⑦ 処理されたファイルが "frame" というサブフォルダに保存されます。