ばあばが遥々実家からこちらに遊びに来てくれた。 お盆といえば孫を連れて実家に顔を出すのが相場ってものだけど、諸般の事情があってともかく今年はそうなった。 うちの子は、最初は久しぶりでよそよそしかったけど、すぐに慣れてその後は延々と上機嫌でばあばに話しかけ続けていた。 とにかく目に付いたもの全て片っ端から自分の知っていることについて教えてあげたい、そんな感じだった。 ほとんどの話題は彼と僕との間では何度もやりとりした既知のものだったけれど、それを誇らしげに語る姿がとてもかわいかった。 でも裏を返せば、彼はこんなに自分の知っていることについて話したいのに、僕はもうその話し相手になれていないのだなと ...