1泊2日家族3人で、千葉県の舞浜にあるちょっと大きくて有名な遊園地に行ってきた話。
昔からのことわざで "風が吹けば京葉線が止まる" なんて言ったりするけれど(言わない)、よりによってこの日は明け方から風が激しく吹きすさぶ一日で、はたしてこの日も京葉線は停車と徐行運転を行ったり来たりしていて、言うまでもなく駅も車両も大混雑だった。この徐行運転というのも本当に人が歩くくらいの速さでしか前に進まないのだから、いかにこの路線が風の影響を受けやすいかを物語っている。
ともかく、そんなこんなで人混みに揉まれながらもなんとか舞浜駅に到着した。ここは遊園地のためだけに存在しているような駅だ(偏見...とも言いきれない)。
南口を出てすぐのところにウェルカムセンターがあって、そこで荷物を預けるとホテルまで配送してくれる。とてもえらい。さっそく身軽になれたので、家族3人仲良く手をつなぎながら遊園地エントランスに向かった。
今回行ったのはいわゆる『ランド』のほう。平日ということもあって比較的スムーズに入場することができた。
入場して早々、ベビーカーが身長制限に引っ掛かってレンタルしてもらえないハプニングが。いつの間にそんなビッグなヤツになりやがって。腰痛ぎみのパパを抱えるパーティに暗雲が立ち込めた。
ちなみに今回は色々割り切って Z f と Z26/2.8 だけを持ってきた。これなら首から下げていても全然痛くならない。実質ファインダーが使える GR III みたいなところがある。基本的には子どもの写真ばかり撮っていたけど、今回のはそこからこぼれおちてきた写真たち。
園内を歩き始めるなりさっそくポップコーンとケースを購入。どうやらこれがうちの子にはかなりウケたようで、ずーっと自分のおなかの前に大切そうに抱えたまま夜まで過ごした。順番待ちをあまり苦もなく耐えられたのもこのおかげだろう。ポップコーン様、本当にありがとう。
朝から夕方までまわって乗ることができたのは、『カリブの海賊』、『ジャングルクルーズ』、『ウエスタンリバー鉄道』、『ビッグサンダー・マウンテン』、『アリスのティーパーティ』、『ホーンテッドマンション』、『ベイマックスのハッピーライド』あたりだったはず。
とくにビッグサンダー・マウンテンとか大丈夫かな?とか思ったのだけど、親の心配をよそに先頭車両の最前列に乗車して(偶然)、家族のなかの誰よりも楽しんでいた。まだ怖いという概念を理解していないだけかもしれないが。
正直なところ行く前は、おそらく記憶にも残らないだろうし、普段の遊びを踏まえても遊園地に興味を持つかな、やっぱりまだ早いかな、なんてことも考えていたのだけど、「つぎの のりものさんに いこう」と積極的に楽しもうとしている姿を見て、そんなことはなかったみたいだと安心した。
そういえば、僕も同じくらいの歳の頃に父と母に連れてきてもらったことがあるらしい。やっぱり記憶にはもうほとんど残っていないけど、でも連れて行ってもらったということ自体に意味があるような気はしていた。そのあたりうまく言葉で説明するのは難しいのだけど。まあでもそう堅苦しく考えずとも、せっかく行こうと思えば行けるそう遠くないところにあるわけだし、今後も折に触れてちょくちょく3人でまた遊びに来ようと思う。
あと最後に、その日泊まったホテルは最高だった。海外の高級ホテルにもそこでしか出会えない非日常があってもちろんいいのだけど、やっぱり細かいところに文化の相性というものがあって、日本人には日本のホテルがもっとも至れりが尽くせりされていて至福を感じやすいのだなあと思った。