nuts2u

日々の出来事や撮り溜めた写真を気ままにポストしています。

それで言うとさ、

妻は焼き魚を食べるのがとてもうまい。 まるで漫画みたいに頭と骨と尾ひれだけが最後に残る。魚のタイプごとに攻略法を熟知していて、どんな相手でもつねに危なげなくクリアしていく。彼女のチャームポイントのひとつだ(星の数ほどある)。なにせ僕は焼き魚を相手にするのが苦手だ。 まずもって僕は不器用だ。どちらも生まれは田舎のほうだけど、接する海が違ったから食卓に並ぶ魚にも違いはあったかもしれない。育った家の "当たり前" に関する違いかもしれない。曰く、とくに意識することなく成長とともに修得したらしい。羨ましい。 師事の甲斐あって僕も多少なり上達してきている今日この頃。考えてみれば、人前で焼き魚に箸をつける ...

よわよわな朝に秋がやってくる

わが子の小さな手のひらがぺちぺちと僕の頬を打つ。文字通りたたき起されているのだけど、うらはらに心地よい。いつも朝から元気印の彼は今日も僕より早起きだ。すこし前にまた歳の数が1つ大きくなって、最近ことあるごとに自分が何歳かをたずねてくる。いいことをして褒められればその数が増えたりするし、わるいことをして叱られれば数が減ったりする。でも次の日になればリセットだ。おおよそそんなレギュレーションで彼の年齢は運用されている。 対する僕はこれだけ歳を重ねても朝はよわよわだ。子どもに急かされながら、半ば這いずるような格好でリビングにたどり着く。部屋の明かりとテレビだけをなんとかつけて、すぐに糸が切れたように ...